黒と絹鼠色が経緯交互に織り込まれた生地に、うっすらと立ち昇る桜色のような立涌の色は、近くでよく見ると橙のような糸。
グレイに橙が溶け込むと、ピンクのように見えるという、視覚の不思議です。
先日立ち寄った、鎌倉の八幡宮内にある弁財天社には、もう桜が咲いていました。
染井吉野よりもう少し緋色がかっていて、寒桜に続いて早くから咲く河津桜。
もう少し先だと思っていた桜の、とても美しい色を見ることが出来て、嬉しくなりました。
そんなピンク色を見たあとだったので、桃色の帯に珊瑚色の帯揚げ、手作りの眠り猫の帯留の三分紐は薄桜と、ピンク尽くしにしてしまいました。
(着物の八掛も桃色です)
浦野作 立涌模様紬
身丈:4尺4寸(約167㎝) 裄:1尺7寸2分(約65㎝)
桃色無地経節紬名古屋帯
眠り猫帯留 16200円
松田