9月9日のブログで「浦野理一のこだわり」というテーマでご紹介させていただきましたが、この秋も又、何回か浦野邸へお邪魔する機会がありました。
お庭の秋は一層深く、庭師の方を首を長くして待っていらっしゃる状態でした。
この写真は、理一さんが日がな一日、こもって仕事を練り上げた書斎です。
職人さんが、お気に召さないものを納品すると、庭に続く窓から放り投げたということです。
美しい女優さんたちも、いっぱい出入りなさっていたことでしょう。
今でも理一さんの息使いが聞こえてきそうな程、濃密で静粛な空間が保たれています。
そのお部屋で、長い間のお仕事から解放された範雄さんの、ほっとするお気持ちの中に入っていって、昔のお話を伺うのには、始めはためらいもありましたが、リズムが出てくると、実はお話が泉のように湧き出てきます。
白井と2人で、一言も聞き漏らすまいと、至福の時間を味わっています。
さて、暮れも迫ってまいりましたが、浦野さんの着物と帯を、明日よりホームページとブログとでご紹介させていただきます。
店内に40点、新入荷が20点ほどありますので、どうぞご来店の上、ご試着なさって下さい。