灯屋2銀座店では「お正月の着物展」に合わせて、素敵な羽織がたくさん入荷しています。
華やかな羽織の中で、ぐっとシックで目を引いたのが鮫小紋の長羽織りです。
海松色の鮫小紋に枝梅が絵羽で描かれています。
江戸小紋は、江戸時代に贅沢な着物に幕府から規制がかけられたときに生まれた柄です。
遠目では無地に見えるように、柄を細かくしたそうです。
規制のおかげで、染色の技術が発達して江戸小紋にといわれる染物ができたそうです。
型で染める江戸小紋は、板に白生地を貼り、型紙を置き、その上に糊をつけて染めていきます。
一反全てに柄がつくまでに数十回この作業が繰り返され、乾燥させて地染めし、蒸してから全てを洗い落としてできあがるそうです。
ほんとに手間暇のかかった、贅沢な染めものです。
今回ご紹介の品物は、そんな贅沢な江戸小紋(鮫)を使った羽織りです。
染は、人間国宝・小宮康孝氏。
江戸小紋の中でも、手にしてみたい一枚です。
また、羽裏には毬で遊ぶ仔犬たちが描かれて、羽織を脱いだときも目を引きます。
江戸小紋羽織 129600円
身丈:2尺4寸(約91.2cm) 裄:1尺7寸5分(約66.3cm)
徳永