残暑は厳しいですが、朝晩はひんやりとした空気が感じられ秋は確実に近づいています。
俳句において蜻蛉は秋の季語ですが、糸蜻蛉は夏の季語。
糸蜻蛉は初夏の頃から沼地に発生し、水辺を蚊弱げに飛び、羽根をたてて休むその姿が糸に似ていることからそう呼ばれています。
写真の単衣の着物は銀通しに糸蜻蛉と流水柄を刺繍した付下。
去りゆく夏を惜しみながら九月にお召しになるのはいかがでしょうか。
合わせた帯はアールデコ調の帯。
石榴や葡萄、菊などを市松の中にリズムよく描いた染帯。
抑えた色合いが濃紺の着物に映えます。
銀通しに糸蜻蛉付下 (着物15-8-2) 97200円
身丈:4尺(約152㎝) 裄:1尺6寸5分(約62.7㎝)
アールデコ調市松に花紋染名古屋帯 21600円
糸巻焼もの帯留 14040円
田中