小千谷縮

大渦巻きの小千谷縮に麻の名古屋帯この季節になると小千谷縮が棚に並びます。
独特のシボがさらさらと爽やかで、色も柄も豊富。
麻なので水に強く、お手入れも簡単です。
私もこの時期の仕事着としてたいへん重宝しています。

写真のこちらも、とても素敵な小千谷縮、経緯糸共にからむしの縮はもはや貴重なものとなりました。

麻の縮はかつて夏の衣として多くの人に愛されていたものです。
日本文学の中にもその様子が残されている事を、ご存知の方も多いでしょう。
川端康成『雪国』

大渦巻きの小千谷縮映画にもなり、我が国の自然と抒情の美が極まった名作として、世界にも誉れ高い小説です。
夏を迎える今だから、もう一度読んでみたいと思います。
皆様も、駒子と島村の逢瀬を思い浮かべながら、再読下さいませ。

「雪のなかで糸をつくり、雪のなかで織り、雪の水に洗い、雪の上に晒す。績み始めてから織り終わるまで、すべては雪のなかであった。雪ありて縮あり、雪は縮の親というべしと、昔の人も本に書いてある」
川端康成『雪国』

大渦巻きの小千谷縮 194400円 (着物15-5-43) お仕立て直し
身丈:4尺1寸(約155.8cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
麻の名古屋帯 32400円

海老沢

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