伊兵織はざざんざ織から暖簾わけされた屋号の一つ。
ざざんざ織の魅力は太く大らかなな糸にあります。
2匹のさなぎが寄り合って一つの繭を作り上げた玉繭から手紡ぎし、玉糸を一般の紬の4倍ほどの太さに撚り合わせた糸を使用。
玉糸を紡ぐ時に、糸が絡まり合って出来る自然な節と、太めの糸が、本来の絹らしくない素朴さと立体感のある手織物を生みだしています。
ざざんざの中でも伊兵織は縞や格子、絣などの日本人の培ってきた伝統的な美しさが素朴な織りの中にモダンに表現されています。
伊兵織を一度手に取ると糸の力強さと美しさに魅了されます。
写真の伊兵織は納戸色に金茶縞の入ったモダンな柄。手で触れると工芸品であることが充分わかる1枚です。
縞の伊兵織に合わせたのはこちらもシンプルな格子の真綿紬の帯。
横節が美しく力のある伊兵織にも負けない味わいのある帯です。
ざざんざ(伊兵織)高麗納戸色袷 (着物14-2-16) お仕立て直し 189000円
身丈:4尺1寸(約155cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
真綿紬名古屋帯 43200円
田中