雨模様にもかかわらず、連日たくさんのお客様のご来場、ありがとうございます!
浦野理一、範夫作品に寄せるお客様の思いに、感銘を受けています。
11月いっぱいと思われるお客様も多いようですが、12月4日(木)までの会期でございます。
こんなに浦野作品が、展示販売される機会もなかなか、ございません。
御売約済になったお品物もお願いして、一部展示させていただいております。
まだ、お越しでないお客様もすでに御来場の皆様もまた、ぜひ、ご来店の上、見て、触れて、感じてご覧ください!
本当に多彩な手仕事の数々を生みだしてこられた浦野染織工房ですが、その中でも浦野理一といえば、経節紬が浮かぶ方も多いかと思います。
浦野作品を代表する経節紬。
経糸に節があれば、織りにくいのは、当然の事ですが、どうやって生まれたのだろう…と思っておりました所、幸運にも浦野氏にお話を伺える機会をいただけました。
試行錯誤を繰り返し、5年もの歳月を費やし、浦野範雄氏により経節紬は完成したそうです。
50年もの間、たくさんの手工芸品を生みだしてきた浦野染織工房。
何かが生まれる陰には、あきらめずに努力する想いと途方もない時間が必要なのですね。
人の手がかけられたよい物が、次世代のまた、それを愛でるだれかの手へ渡ってゆく事でしょう。
写真の藍鉄色経節紬は、藍鉄と黒の糸で織られた深い色をしています。
不思議なムードを持つ素敵な紬。
流水に桜と蛇籠の型染め帯も同じ経節紬ではありますが、小さな節の紬地。
藍型染めに黄、赤が挿され、裏地は藍で引き染されています。
表白地部分の紬の節に型染めの藍が、ほんの小さくぷっぷっと染まっている所にまた魅力が。
店主渋谷によると、このぷつぷつにも何かこだわりがあるのかもね!と、想像ははてしなく広がります。
帯のお太鼓、かいきり線と手先の線は、もちろん地色に合わせたこだわり。
「装いは着る方が、自由に楽しむものなんですよ」とおっしゃった、範雄氏の声が聞こえてくるようです。
浦野理一作 藍鉄色経節紬袷 302,400円
身丈:4尺2寸5分(約161.5cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
浦野理一作 流水に蛇籠と桜経節紬名古屋帯 194,400円
白井
12月6日(土)より「春を待つ着物展」がはじまります!
新作は、HPの商品紹介をご覧ください!