吹き寄せと更紗

浦野理一作 吹き寄せ文様白絣経節紬袷に茜染インド更紗名古屋帯吹き寄せ模様の紬は、赤い色絣によって、いっそう可憐な印象。
浦野氏も、更紗柄を多く製作されていますが、この茜の更紗は、インドネシア向けに作られた、インドのもの。
日本の伝統的な文様にしっくりと、異国のエキゾチックな魅力も感じさせてくれます。

浦野氏の著書を読んでいると、「装い」について、鋭い洞察が随所に溢れていますが、一貫しているのが、「似合うものを身に着ける」ということ。
絣に関しても、「よく、かすりは誰が着ても似合うとか、着こなしがやさしいきものだとかいわれますが、今日では常着としてよりも趣味のきものとして好まれるようになりましたから、無造作な選び方や、着こなしは避けたいものです」、とあります。
「自分を知る」という、一番難しいことです…

浦野理一作 吹き寄せ文様白絣経節紬袷に茜染インド更紗名古屋帯
「吹き寄せ」は、日本人の繊細な感性が生み出した情緒あふれる文様。
紅葉の季節真っ盛りですが、私も先日、山に赴いてみました。
高く積もったやわらかい落ち葉ふみしめて、かたちさまざまな葉が道路に散るのを眺めていると、この吹き寄せ模様を描いてみたくなった人々の気持ちを、つくづくと理解できるような、しみじみした気分になりました。

浦野理一作 吹き寄せ文様白絣経節紬袷 (着物14-11-11) 345000円
茜染インド更紗名古屋帯 75600円
鈴(白檀)帯留 24840円

松田 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。


上の計算式の答えを入力してください