錦紗縮緬や古浜縮緬などと呼ばれた戦前までの縮緬はごく細い糸で織られ、強度はのぞめませんが、その繊細な手触りと風合いが心地よく、また染め上がりがとても美しい布です。
縮みやすいという欠点や、重目のほうが高級とされる戦後の風潮から、今日ではほぼ作られなくなってしまいましたが、当時は革命的といわれるほど大流行した錦紗縮緬の美しさは、今もアンティーク好きの心を時めかせてくれます。
そんな昔の縮緬の数々も、以前に比べるとかなり希少なものになってきてしまいました。
この優しく美しい布をだんだんと見ることができなくなってしまうと思うと、残念でなりません。
菊に花々模様縮緬染名古屋帯 44,100円(写真左上)
籬(まがき)に菊縮緬染名古屋帯 42,000円(写真中央)
実の物づくし錦紗縮緬染名古屋帯 43,200円(写真右上)
松田