黄八丈と切り継の帯

黄八丈袷に切り継名古屋帯朝晩の冷え込みがはっきりと感じられ、秋は確実に深まっています。
しかし、昼間は爽やかで羽織物なしで丁度よい気候。こんな季節に活躍する着物に黄八丈があります。
黄八丈は、八丈島に古くから伝わる絹織物で、1977年に国の伝統工芸品に指定。
八丈島に自生する草木を染料とした草木染です。
刈安を染料にした「黄八丈」、椎の木を染料にした「黒八丈」、タブの木を染料にした「鳶八丈」があります。

室町時代から着用の記録があり、江戸時代には将軍家のご用品としても献上され、黄八が大ブームを巻き起こしたのは、歌舞伎の意匠に用いられた時から。
当代きっての女形が「八百屋お七」「白子屋お熊」を演じる時に山吹色の黄八丈を着用し大評判となり、我も我もというブームが起こりました。
黄八丈に合わせた帯は江戸縮緬、江戸小紋、古い黄八丈を切り継ぎしたものです。
それぞれの柄が引き立て合って美しい景色をつくりだしています。



切り継名古屋帯黄八丈袷に切り継名古屋帯(前柄)

黄八丈袷 147,000円 
身丈:4尺1寸(約155.8cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
切り継名古屋帯 146,000円

田中

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