朝夕の風もすっかり秋めいてまいりました。
店内も、秋らしい帯や着物で彩られています。
今回は、入口のしつらえについてご紹介します。
季節によって掛け替えている軸は、中村不折の作。
中村不折は、京橋に生まれ、明治・大正・昭和初期と活躍した洋画家・書家です。
夏目漱石や森鴎外等の作家とも親しく、「吾輩は猫である」「若菜集」「野菊の墓」などの挿絵や題字を書いた方です。
また、新宿中村屋が使用しているロゴは不折の書で、明治の終わり頃に揮毫されたものだそうです。
秋の軸には、「茄子汁 主人好めば 今日も今日も」 と書いてあるでしょうか?
秋かおる食卓と愛らしい雰囲気が何とも言えない気持ちにさせます。
ご来店の際は、ぜひながめてみて下さい。
徳永