おおらかな銀色の青海波地紋様の大空を、大きな翼を広げてゆうゆうと飛ぶ、2羽のカモメ。
銀鼠色、暁の雲間より昇る朝陽が、これからの希望ある未来を約束しているかのようなお太鼓図。
胴前には、金色をしたふたつの松ぼっくりをつけた、浜辺の松。
爽やかな新緑の色が、若い二人の前途をお祝いしているかのような、晴れの丸帯です。
大正時代の立派な洋館が、目に浮かびます。
心をすがすがしくさせてくれる透明感は、眼下に広がる海までを連想させてくれるからでしょうか。
線と色の強弱を見事に表現した、素晴らしい刺繍は、まるで絵画のようです。
刺繍の華やかなこの時代の中でも特別な物であろう品格を持つ、大正時代のヴィンテージ晴れの単衣帯です。
灯屋2では、引き抜き帯はお仕立て直しをしておりますが、この帯はほとんど着用していないようなので、鋏を入れずそのままにしてあります。
ご着用の際には、お仕立て直しも承ります。
カモメと松の図刺繍丸帯 189000円
白井