小袖は江戸期のオーダーメイドで「雛形本」ファッション誌を参考にしながら発注します。
このように帯のサイズになってもその刺繍、染めが全面に表現された華やかさは失われません。
贅沢品にもみえますがその後も形を変え襦袢にリメイクされたり、掛軸となったり、仏具として寺へ奉納されるなどその知恵なりは日本人のエコ精神を感じます。
薩摩藩使節団が明治維新前にパリ万博に行った時、同行の女性の着物姿が美しいと西欧の人々が小袖をドレスに仕立て直したそうです。
その頃の西洋はコルセットのファッションが主流。
着物は帯を締めてはいますが、様々な部分にゆとり空間があり、女性にやさしい服装にみえ新鮮だったのでしょうね。
秋~冬のこれからの時期、美術館や観劇なども多く魅力的なイベントも増えます。
いつもより少し特別な着物で出掛けてみたい時の帯には打って付けです。
鯉に牡丹の図刺繍名古屋帯(帯12-10-24) 336,000円
軍配に菊の図刺繍付帯 220,000円
明治期江戸小紋裂切継袷 189,000円
身丈 4尺1尺5分(約157.7㎝) 裄 1尺7寸3分(約65.7㎝)
斉藤