今回も虫の帯をご紹介します。
鉄紺の葦の織柄紗地に籠の縁取りの黄赤が映え、まだ残暑が残る季節なので明るい薄鼠色の鮫絽小紋とあわせてみました。
秋も近づくと虫の鳴きも増えてきます。
虫聴の文化は、他国にはあまりみられない文化かもしれません。
お隣り中国では、小さな鳴く虫を小箱に入れポケットなどに入れ持ち歩きながら声を楽しむ習慣があったそうです。
自然や四季の変化があるから育てた文化ですね。
子供達にとってはカブトムシのほうが人気ですが、年を重ねると耳に響く虫のほうに惹かれます。
このむわっとした熱気の暑さが少し収まる夜に鳴くからこそ、余計に涼しさを感じるのでしょうか。
絽江戸小紋 48,300円
身丈:4尺2寸(約159.6㎝) 裄:1尺6寸8分(約63.8㎝)
虫籠の図紗名古屋帯 35,700円
*総寸法 338㎝と短めで、前柄は関西巻きとなっております。
斉藤