世界布紀行3 -インドとの出会い-

インドの布から今、アトリエの机の上に広がっているインドの布に触れながら、数年前初めてインドへ出かけた時の事を思い出しています。
大勢の人々、車、人力車、その中に動物達が混じり騒音と共に混沌した街は遥かに私の想像以上。

ただ呆然としている最中、目を奪われたのは様々な色のサリーを身に纏った女性達の姿でした。
私の目には子供以外全ての女性がサリーを衣にしているように映っていました。
ピンク、ブルー、紫、オレンジ色等あらゆる色のサリーが、彼女達の褐色の肌に良く合い実に美しい光景でした。

インドの染め織りの歴史は、遥か遠く紀源前に遡ると言いわれます。
伝統的手仕事は悠久な時を越え、絶え間なく発展しながら今に…
刺繍、ビーズ、スパンコール等を施こされた繊細な、または大胆な模様の布から手職人の熱情、誠実さを感じずにはいられません。

今回、冬の展示会は現地で毎シーズン発表される新しい布を使って帯、羽織、コートを用意しました。
職人達の手技の熟練によって一層洒落で美しくなった布と、その布たちを長く扱ってきた当店の技のコラボを、是非皆様の目でご覧ください。

アトリエ 森

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