単衣の楽しみ

今年は桜の開花予想がずれて、4月に入って満開!桜のお着物や帯の出番が長くてお喜びの方も多いことでしょう。

盛夏を迎える前、5〜6月の単衣の季節に何を組み合わせたらいいか、お悩みの方はいらっしゃいませんか?

昔は10日ごとに着るものの素材が決められていた、ということですが、昨今はそんな厳格な基準はありませんね。昔に比べ気温も湿気も高い今の日本の暮らしの中ですから、少し自由に5、6月のオシャレを楽しみたい、でもやはり日本独特の季節の味わいも捨てがたい、どちらもご満足いただける素材とお色目の単衣を探してみました。

灯屋2でご紹介した“kコレクション”では今は生産されない「錦紗」の単衣をたくさんご用意して、優雅で繊細ではんなりした美しさを目で見、触れてお愉しみいただきましたが、今日ご紹介するのはもう少し「実用」的な現代の単衣着物とそれに合わせる単衣の帯です。

人間国宝小宮康助作の紫色の粋な万筋に黒地つづれ帯、柳にサギを見事な刺繍であらわした8寸単衣帯です

着物60000円 帯88000円(23−04−06)  帯を巻く時をぞ縁に単衣きる  爽雨

鮮やかなブルーの単衣紬にベージュ地のつづれ単衣帯。虫籠に秋草の華やかな刺繍が素敵です。

着物38500円 帯22000円  単衣きてまだ若妻や鶴を折る  立子

井桁文の久留米絣に縞の紬8寸単衣帯

着物66000円 帯33000円  面痩せし子に新しき単衣かな  久女