記念すべき第2回目の灯屋2小劇場が、定休日の4日水曜日の夜に幕をあけました。
今回は、チェリスト竹花可奈子さんとギタリスト蓮見昭夫さんによる演奏会チェロとギターの夕べです。
2部構成の1部は、なんとお着物でのチェロ独奏!!
紫色のぼかし錦紗の単衣に華やかな丸帯をお召しになってチェロを奏でる姿は、言葉にならない美しくおだやかな絵のようです。
そしてこの日お持ちになったチェロは、300年以上も前の楽器だそうです。童話にあったのではと思うほど目をうばわれる愛らしいフォルムです。
一竹一竹・浜辺の歌・海の底で・蝶の道行・少年時代とオリジナルを含む5曲。
その後サプライズに弾いてくださった七夕のメロディーに会場からは、笹の葉さらさら、軒端に揺れる=と思わずお客様の口ずさむ大合唱となりました。
1曲目の一竹一竹は、可奈子さまのお母様である万貴さんが、故久保田一竹さんの帯留めを長年創作なさっていた事からのご縁で生まれた曲で、最初のドから9上がったレの音で一、九、一、九すなわち一竹一竹と、とても思いを込めてらっしゃるお話もなさっていました。
蝶の道行は、お母様の帯留写真集にある作品のひとつからイメージされた曲で、連れ添った蝶が仲良く飛び舞う様を道行とよぶ事から生まれたメロディー。
可奈子さん最初は、羽織物の道行はご存知なかったそうです。なんだかほほえましいですね。
ふたつのチェロ演奏でメロディーを表現なさる時もあるそうですが、今回はギターとのデュエットでした。
浜辺の歌よりギタリストの蓮見昭夫さんも参加され、1部の最後は蓮見さんのギターソロによるジャズ・サマータイムとアルゼンチンタンゴ・ロドリゲスのラ・クンパルシーター。
軽快なリズムに思わず足を鳴らしたくなるほど!!
会場は、熱気に包まれたところで時間もちょうど19時をまわり、ここで休憩時間をはさみます。
お弁当を召し上がる方もいらして、まるで歌舞伎の幕間みたいです。(笑)
2部は、カザルス鳥の歌からはじまりました。
プログラムには、バッハの無伴奏組曲・G線上のアリアと書かれていましたが、店主渋谷の鳥の歌が聴きたい!の声にその場で曲を変更。
アンコールにと思っていらしたようですがさすがです。
カタルーニャ地方の民謡、このメロディーまさしくチェロを聴くです。
バッハのG線上のアリアも、カザルスによって、練習曲から、チェロの演奏といえばだれもがこの曲をあげるほど聴きたくなる代表的なものになったそうです。
プレリュードと大きく書かれていますね。けれど伸びやかで深い音色をきけば心を持っていかれてしまいます。
2,3曲目の・プラザカテドラル・プラードからの祈りは、可奈子さんのオリジナルでチェコ、スイス、スペインと修行のうち、カザルスが奏でる平和への願いを胸に創られた曲だとお話されていました。
2部になり真紅のドレスで現れた可奈子さんにふさわしく4,5曲目は、・ピアソラのりベルタンゴ・チックコリアのラ・フェイスタとつづきます。
この後もアンコールの拍手は鳴りやまず、愛の賛歌・マイウエイとお客様みなさま大喜びの一夜でした。
参加くださったみなさま本当にありがとうございました。
可奈子さんのHP・竹花可奈子オンステージで検索いただけましたら、ブログの掲載もございます。
また近日中にYouTubeにもアップ予定!だそうです。ご覧くださいませ。
さて灯屋2小劇場第3弾は、秋深まるころ津軽三味線の音がきこえてきそうです。
好期待くださいませ。
芸能部長 白井でした