5月は田植えの季節です。
「田植え」は古来より早乙女と呼ばれる菖蒲酒などで穢れを祓った女性たちが行う神事でした。
田植えされた春の田園を清々しい風が吹く様子は、気持ちの良いものです。
ご紹介の着物は、風を全身で感じられるくらい薄い錦紗の着物です。
絽目が入った夏着物ですが、僅かに細かな縮緬のシボが感じられるので夏前の単衣からお召しいただけます。
間垣にフワッと蛍の光のように浮かぶ丸紋の中に、秋草文様がそれぞれ入っています。
黒地にぼんやり浮かぶ様子が絞り風に丁寧に表現されて、夏の風情が美しい小紋です。
合わせた帯は、紫陽花や牡丹、朝顔、沢瀉など春から夏の季節の花々が描かれた夏帯です。
アンティークらしい優しい色目が、儚げな雰囲気を演出していて繊細な錦紗着物によく合います。
花の丸紋様絽の小紋 99,000円(税込) (着物20-07-14)
身丈:4尺1寸5分(約157.7cm)
裄 :1尺7寸5分(約66.5cm)
絽地季節に花々染め名古屋帯 22,000円(税込)
金魚帯留(瑪瑙) 44,000円(税込)