東京で藤の名所と言うと、亀戸天神があります。
私が、この場所を知ったのは、大正から明治の新版画の浮世絵師、川瀬巴水(かわせはすい)の作品からでした。たっぷりの藤棚の下に、丸くカーブした橋があります。有名な太鼓橋だったのですが、その時は知らなかったので、大変驚きました。さらにノスタルジックな雰囲気に引き込まれ、絶対に行かねばと決心。
そして、着物仲間3人を誘って行ったのが、数年前のゴールデンウィーク。ちょうど今頃ですね。大勢の人で混んではいましたし、多少ピークは過ぎていましたが、藤の花が咲き乱れる美しさは、圧巻でした。
藤棚の下で、藤の花の香りをフワッと感じた時の驚きを、今でも覚えています。池にはかわいい亀がたくさんおり、そこに太鼓橋がかかっている。ちょっと不思議なその景色との一体感が、藤の花の美しさを、より味わい深いものにしていました。
今年は桜も早かったように、藤の花も、早めに咲いてしまったようですね。でも、5月の花は、何と言っても藤なのは変わりません。藤の花の帯で、優美さを纏われては、いかがでしょうか。
吉祥文の雲紋が、絞りで施され、鼓が、金駒で刺繍されています。藤の花に、さらに優雅さが加わりました。
前柄の藤は、オレンジ色なので、藤色系の着物にも合せやすいです。
摺箔されたように市松で織られている地に、黒のしっかりとした枝振りが、生命力を感じさせます。元は丸帯だったものを、開き名古屋にお仕立て直しましたので、付下げや訪問着にも合せてご着用ください。
前柄にも豪華な藤が、織られており、藤色ともう一色の図柄を出すことが出来ますので、いろいろなお着物の色と合わせやすいです。
価格は消費税込み
21-04-26
鼓に藤の花文様 60,500円
20-04-10
銀地藤枝文様織り名古屋帯 55,000円