ウズベキスタンで仕入はサマルカンドとブハラ周辺で行いました。
写真はサマルカンドから1時間ほどのところにある、シャフリサーブスのバザールの布市場の様子。
いろいろな布が軒先に吊るされ、露店が立ち並ぶ中からいくらでも帯用の布を探せそうに見えるかもしれませんが、この布は残念ながら実は洋服用の化繊。
シャフリサーブスと言えば昔はスザニの産地として知られていて、以前はこの市場もスザニが所狭しと並んでいたのですが、時代の流れはウズベキスタンにも確実に影響を及ぼしているようでした。
ブハラで滞在したAKBAR(民宿)にはスザニのミュージアムが併設されていました。
このミュージアムは日本で言う博物館、美術館というような大きな規模のものではなく、個人が経営しているショールームのようなもの…
そういえばラオスでも個人経営の「ミュージアム」がいたるところにあったことを思い出しました。
エジプトなどは観光客用のお土産物屋にも「ミュージアム、ミュージアム」と言って連れて行かれます。
どこに行くかをタクシードライバーに聞かれて、ちゃんとした美術館に行くと言うと、「そのミュージアムは今日は休みだ。俺が知っているミュージアムに連れて行ってやる」と言われ、お土産物屋に連れて行かれるのは海外ではよくある話…
個人旅行の際にはご注意ください。
このミュージアムでは、非売品の伝統衣装も展示していて、実際に着てみることも出来ます。
ウズベキスタンの伝統的な衣装を身に纏って、悠久の昔に思いをはせてみるのもまた一興。
伝統衣装や踊り、歌などが大好きな銀座店店長の白井は、上機嫌でポーズをとっていました。
白井だけでなく、4人全員が伝統衣装を纏ってポーズを決めているのですが、ブログではスペースの関係上全部紹介できないのが残念…
銀座店のPCに旅行中の写真を入れておく予定なので、ご興味のある方はご来店の際にお訊ねください。
ウズベキスタンで仕入をするにあたって、一番苦労したのが実はお金。
ウズベキスタンはインフレが続いてきたので、通貨の単位が以上に大きくなっています。
通貨の単位はスムと言って、私たちが今回行ったときのレートが1ドル=約1500スム。
なのに、流通している紙幣の中で一番金額が大きなものが1000スム…
普通はインフレが進むにしたがって、高額紙幣がどんどん発行されていくものなのに、ウズベキスタンはそれがない。
100ドルを両替すると15万スムになるのですが、500スム札を渡されることも多く、結局300枚ほどの紙幣を渡されることになってしまいます。
お財布になんて入るはずも無く…バッグ1つがすべてお金で埋め尽くされることに…
支払いのときにお金を数えるのがとにかく大変でした。
写真はお金を数えることが苦痛になり始めて苦笑を浮かべる3人…
でも、今回の仕入旅行でいろいろな布を仕入れてくることが出来ました。
トルコ、ウズベキスタンの布で作った帯は、12月はじめごろから店頭、ホームページにて紹介していく予定です。
店主 渋谷