国立劇場で文楽「通し狂言 妹背山婦女庭訓」を観賞してきました。
公式サイトはこちらをご覧下さい↓
https://www.ntj.jac.go.jp/kokuritsu/2019/bunraku_5.html
太夫、三味線、人形が一体となった迫力ある舞台。
声、音、人形の姿、名人芸にぐいぐいと引っ張られ、感動しました。
歴史的な事件を題材に、日本の美しい四季の情景のなかで繰り広げられる、激しくも悲しい物語。
大和の名所旧跡や、伝説がふんだんに織り込まれた皇族や公家の世界。
その中にあってひときわ輝く、酒屋の娘「お三輪」の恋は心打つものでした。
身分の違う世界に飛び込み、なぶられながら貫いた、激しい恋の結末。
終演後もしばらくは頭がふらふら。
純粋で真っ直ぐなお三輪に、似合いそうな着物を探してみました。
若いみずみずしさが溢れるよう、いかがでしょうか。
「妹背山女庭訓」は明和八年(1771年)、人形浄瑠璃黄金期、最後の名作者と称される近松半二ほかによる合作です。
この時代の空気と芝居への熱が、軽やかな関西弁であらわされた小説、
大島真寿美「渦」
もお勧めの1冊です。
着物と共に楽しむ日本の伝統芸能。
観劇の装いは、灯屋2にお手伝いさせて下さいね。
波に水車紋の楊柳単衣 45000円+税
裄 1尺6寸(約60,6㎝)
身丈4尺5分(約153,4㎝)
矢羽根に朝顔紋の染絽名古屋帯 35000円+税