「ヨーロッパ更紗」は、クリアな色合いで、ヨーロッパの家具に使われているような柄のようにも見えますが、更紗の源流と呼ばれるインド更紗が、ヨーロッパで作られた更紗です。なので、お着物に合わせても素敵な装いが、出来上がる帯なのです。
そこで、プリティーなサーモンピンクと、エレガントなブルー系の着物にそれぞれ、更紗の帯を合わせてみました。
お写真の色に多少のブレがありますが、そこはお許し下さい。
同じ帯ですが、撮影の色ブレがあります。地色は、この2つの真ん中ぐらいの、少しクリームがかった色です。
サーモンピンクと赤系でかわいいお花が、デザインされています。グレイッシュな水色の縞に、山吹色がかった明るい黄色の細い線がアクセントになっています。
透明感のあるピンクのバラの帯留めを合わせたら、お花柄の可愛さがグッと引き立ちました。
帯だけ見ていると、ちょっとかわいいかなと思うのですが、縞ととらえると大人っぽい着物にもよく合います。
丸ぐけは、帯の山吹がかった黄色とほぼ同じ色で、あつらえたような組み合わせになりました。
上2本の帯は、それぞれ同じ物ですが、帯地色のベージュは、2枚目ブルーの着物に合せた帯の色に近いです。インドで作られたヨーロッパ更紗のような模様の木綿布を名古屋帯にお仕立ていたしました。
クリアなピンクや水色を、抹茶系、葉の色がまとめています。遠目で見ると、斜めに流れているような勢いがあり、躍動感を生んでいます。
サーモンピンクには、濃いローズ色の丸ぐけでかわいく、ブルーには、クリアな色の丸ぐけと帯揚げで、帯の明るさに合せました。
オフホワイト帯地の色は、サーモンピンクの着物に合せた物のほうが、近いです。
明るい紫のバラに小さなバラが、添えられています。
大人っぽさと可愛らしさが共存している柄ですね。
サーモンピンクに合せると、花柄のかわいらしさが、ブルー系の着物に合わせると、紫のバラの妖艶さが引き出されて、エレガントな装いになりました。
明るい花柄は、見ていて気持ちの良いものです。
お着物の表情を引出してくれるヨーロッパ更紗の帯は、
素材も季節にぴったり!初夏に向けていかがでしょうか。
☆宝塚OGによる「エリザベート 25周年ガラコンサート」について☆
「エリザベート」は、宝塚で大ヒットし、一般のミュージカルでも上演される人気演目です。この4月からGWにかけて、宝塚OGによる記念ガラコンサートが行われました。
私は、ラッキーにも2回行くことができました。1枚は、コロナで上京できなくなった方のものでした。
そこで驚いたのが、もともと歌がうまいと定評があるスターが、想像を超えるうまさになってたんですね。
家庭を持ち、外部でも歌唱力が必要な重要な役を演じています。女性として歌って充分魅力的なので、過去である宝塚の歌を歌わなくても良いのではと思っていました。
だから、その成長ぶりに本当に驚いたんです。拍手もすごかったですが、休憩時間には、別の席の友達とかけよって、できるだけ静かに感動をわかちあいました。
また、現役の時には、さほど魅力を感じていなかった主演のトート役の他のスターも、ものすごい存在感で、オペラグラスが上がりっぱなしでした。
宝塚では、美しさがが必要とされますが、年を重ねて昔の役を演じても、その魅力が増しているというのは、本当に嬉しいことです。明日への勇気をもらえます、ホントに。
着物は、着続けることで、着物力がアップし、今回ご紹介したヨーロッパ更紗帯のように、同じものをいつまでも生かしていくことができるものです。
外出がままならない日々ですが、着物愛は、どんなふうにでも育めるものだと思っています。
①白地に水色の縞の帯 27,500円
ピンクのバラの帯留め 29,000円
②ベージュ地にピンクの花模様帯 38,500円
③白地に紫のバラ模様帯 33,000円
○絽の丸ぐけは5,500円、普通のもは4,500円です
(価格はすべて消費税込み)