ブロックプリント第2弾です。
木綿のブロックプリントでお作りした新作の丸ぐけ6点です。
帯の表情が丸ぐけ1本でグッと変わります!
ブロックプリントの丸ぐけ各種:7,000円
ベージュのサリー名古屋帯:44,000円 24-12-46
桜の季節が近づきました。こんな頃、ちょっと肌寒さを覚える日がありますね。そんな花冷えの日のお出かけに華やかな彩りの羽織はいかがでしょう。
鮮やかな黄色地に梅を黒で描いた個性的な羽織。桜かと見まごう抽象的な花柄の大胆さが素敵です。
身丈2尺5寸5分 裄1尺7寸2分 33,000円
鏑木清方の「築地明石町」は女性の黒長羽織姿を描いた素晴らしい作品ですね。あのすっきりさとは対照的なこんな可愛い黒羽織はいかがでしょう。後ろ姿がたまらなく愛しい感じです。
身丈2尺5寸5分 裄1尺7寸5分 33,000円
紫の可憐な花丸の一つ紋。こっくりした紫の色紙の地紋も面白い小紋羽織。一つ紋はありますが、気軽に着ていただけます。
身丈2尺6寸 裄1尺7寸2分 25,000円
雪交じりの冷たい雨がまだあがらない平日というのに、東京ステーションギャラリーは入場制限がかかるほどの盛況でした。没後30年、“宮脇綾子”(1905〜95)は、それほど人々の心をとらえているのか?
会場に掲げられた153点の作品の中には40数年前に、宮脇家で写真に収めたものも多くありましたが、当時の作品の輝きは変わらず、布の持つ本来の力強さを失っていませんでした。
会場には彼女の写真は一枚も掲げられておらず、経歴も簡単なものでした。
ただ作品のみを味わえばよい、というのも一つの考え方でしょうが、この一見誰にでもできそうな「あっぷりけ」を芸術の高みに挙げた宮脇綾子という人の“ひとととなり”、どうしてこんな作品が生まれたか?を知りたいと思わないでしょうか。
そしてなにより藍染の中型を切り継いだパッチワークの着物を着た宮脇さんを、灯屋のオシャレなお客様方に見ていただきたいと思いました(「私の創作アップリケ 藍に魅せられて」大和書房 1981 口絵からの引用)
他にも久留米絣の絣の間に、白い木綿糸で結び玉を入れていった着物−−ご主人が、これをつくる宮脇さんを見るのが忍びない、というほど大変な仕事であり、隠れて作業したという着物、ゆたんから作った羽織、など素敵な作品が一点も展示されなかったのは残念です。
1970年代の終わり頃、文化出版局から刊行されていた贅沢な雑誌「銀花」に、白絣を着た品の良い小柄なおばあさんがチョコンと座っている写真とともに作品が紹介されていました。なんて素敵!なんてオシャレ! そこから派生した企画でした。
お会いした宮脇さんは七十代半ば、ユーモアと好奇心溢れ、バラ色の頬輝く素敵な女性でした。宮脇さんは「創作アップリケ」をはじめる動機についてこう述べています。
「私はよい女房になりたいし、よいママにもなりたいが、家の中で雑用に追われながら、良妻賢母で朽ちていくのがたまらない気がして、何か自分の仕事をしたい、何か魂の打ち込めることをしてみたいと絶えず思っていた。ちょうど第二次世界大戦が終わった時(40歳頃)、今まで防空壕の中を入ったり、出たりした時間が、そこにぽっかり浮いてきた。ああそうだ、この時間で何かやろうと思ったのだ。家の中で出来ることでと思っている内に、ボロの中に捨てがたいものがたくさんあるのを私は発見した。・・・
元来不器用な私は、技術本位のものは駄目なので、色の取り合わせだけで、何か面白いものが出来そうに思ってやってみた。布の妙味とでもいうのか、こんな布がと思うものが、すばらしく生きていくのが、たまらなく楽しいのである。」
『宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った』東京ステーションギャラリー 3月16日まで
本日もお客様の装いをご紹介いたします。
こちらはアンティークの錦紗の着物。シダの葉に蕨模様で春の息吹を感じます。全体に柄のある小紋ですが、銀通しの縞も上品に入って、近年ではこのような柄行の大人向けアンティーク着物は貴重になりました。
合わされたのはラオスの織りの八寸。十字模様が効いたデザイン、ラオスのものとしては珍しい優しい色合いです。着物と八寸で春を迎えるコーディネートですね。
こちらの着心地の良さそうな横段の着物に、合わせているのはウズベキスタンのオールド・スザニ。スザニとはペルシャ語の「スーザン」(縫い針)に由来するそうで、17C頃から中央アジアで伝承されてきた手仕事。
地域ごとに独特のモチーフやスタイルがあるそうです。元々は嫁入り道具として母親が刺繍を施すこの布が帯へと変わりました。
外国布との出会い、お二人のコーディネート、とても素敵です。
皆様も着物でお出かけ下さい。
あたたかくなるまでには試練があるようで、
雪が降ったりホッと暖かくなったりを繰り返して季節が移ろいでいきます。
木の芽が芽吹く頃は、何か新しくしたい気持ちになるもので、帯留をプラスするのも一つの楽しみです。
ご紹介の帯は、めずらしい紫色のインド更紗の名古屋帯です。
お花や幾何学模様の型染めに花柄の帯留めを合わせました。
帯留は見立てたものなので少しボリュームがありますが、丸いやさしい雰囲気で大きさも気にならずにお使いいただけます。
紫のインド更紗名古屋帯(24-11-43) 77,000円(税込)
花柄の帯留 13,200円(税込)
こちらの帯は、滑りのいい素材にモダンな更紗柄の名古屋帯です。
茶系の色合いに溶け込むような紫ガラスの帯留を合わせました。
茶色更紗文様名古屋帯(24-11-29) 38,500円(税込)
紫ガラスの帯留(5101) 18,700円(税込)
もう一つご紹介の帯は、桜と牡丹の刺繍名古屋帯です。
霞模様を織りだした帯地にたっぷりの刺繍が施されています。
緑玉の帯留を合わせて、春の装いをより一層華やかにしてくれます。
霞に波桜牡丹文刺繍名古屋帯(25-01-07) 77,000円(税込)
緑玉二本棒の帯留(4716) 27,500円(税込)
3月、花の便りとともに、そろそろ厚い衣から心軽く身軽く単衣の紬に袖を通したくなる季節が近くなりましたね。
春風を身に纏ってお出掛けにぴったりな組み合わせ3点のご紹介です。
白地に黒の子持ち縞のイキな単衣。節糸を使った個性的な織りです。
66,000円 身丈4尺3寸 裄1尺7寸5分 24−08−18
38,500円 長さ9尺9寸 巾8寸2
白地に黒で二重の小格子に茶で絣を配したやさしげな紬。
55,000円 身丈4尺2寸 裄1尺7寸3分
帯は楽しいカエルのお相撲図綴れの単衣帯。カエルたちのユーモア溢れる姿を精緻な織りで表したしなやかな本綴れです。
93,500円 長さ1丈6寸
黒地に緑の十字絣に黄の横段を配した上質な単衣紬。
110,000円 身丈4尺5分 ゆき1尺7寸 24−05−40
帯はナチュラルな白地に緑、茶で春麦のような植物が元気に描かれた紬です。
25,000円