帯17-3-10
ご売約済
優しいベージュの錦紗縮緬地に枝垂れ藤の図案が配された染めの名古屋帯です。
古くから日本人に愛されてきた藤の花、俳句や短歌にも度々登場し、古くは平安時代に詠まれた句があります。
当時は女性は藤、男性は松にたとえられたそうで、高貴な色として人気が高かった紫色に加え、たくさんの花を付けた房が風に揺られる様に人々は情緒を感じたのはではないでしょうか。
藤の花言葉は「優しさ」「決して離れない」とありますが、樹齢が数百年と言う長寿に加え、大木に蔓を絡ませ、どんな風雨にも離れることのなく毎年花を咲かせるその姿に、溢れんばかりの生命力を感じるからなのでしょう。
藤の花部分が濃淡の染めで繊細に表現され、刺繍を載せることにより立体的な仕上がりとなっています。
今から藤の季節が楽しみなるような美し染め帯です。