振袖 No.127
熊谷好博子作大輪菊尽くし大振袖
SOLD
身丈:4尺3寸(約163.4cm)
裄:1尺7寸8分(約67.6cm)
通信販売可
何とも大胆な振袖が入荷しました。
染色工芸家・熊谷好博子作の大振袖です。
日本画出身の染色家ならではの視点で、紙に描画するような平面的な構成を、立体的に纏うものである着物地に用いており、贅沢に貼られた金箔と相まって、まるで障壁画を見ているような錯覚に陥ります。
堂々と咲く大輪の菊は、日本画家の視点で細部まで写実的に描かれており、見事な技が伺えます。
写実的な菊と、抽象的な画面構成との絶妙なバランスは、今この時代に見てもモダンな新しさを感じさせてくれます。
鮮やかな萌黄色の比翼が付いておりますので、ご婚礼の引き振袖としてもお召いただけます。
熊谷好博子:
大正6(1917)年11月11日生まれ。若い頃は日本画を川端龍子について学び、好博子は龍子から受けた雅号。
後、江戸友禅に日本画の素養を向けて、独自の力量・作風を成した。
昭和52年、大腸がんの手術をしたのを契機に、作品をパネルに仕立てることを行い、昭和56年「友禅による障壁画展」を開いた。
昭和56年に紺綬褒章、昭和57年に紫綬褒章、昭和60年に勲四等瑞宝章を受章した。(出典:『日本美術年鑑』昭和61年版)